クリスマス前の約4週間をドイツ語でアドヴェント(待降節)と呼びます。
待降節は、生誕を待ち望む期間という意味です。
日が短くて寒い冬、一年で一番忙しくて楽しい季節の到来です。
ドイツなどのキリスト教圏でクリスマスマーケットが始まるのもアドベントに入ってから。
ツリーの飾りつけや、テーブル、ドアの飾りなど、
ホットワインを飲みながら日本の屋台みたいなクリスマスマーケットで見つけるのが恒例のようです。
そして、最初の日曜日に用意するものが、このアドヴェントクランツ。
クランツとは「冠」の意味。
もみの木の枝などで出来たリースに4本のキャンドルを立てたかたちは冠に似ています。
第1アドヴェントの日曜日に1本目のキャンドルに火を灯します。
第2アドヴェントの日曜日に1本目と2本目のキャンドルに火を灯します。
そして、第3、第4とアドヴェントの日曜日に灯すキャンドルを増やしていき生誕の日を迎えます。
ドイツの家庭では、
アドヴェントの期間、どこからでも見えるようにリビングに飾ったり、
天井から吊したりして、来客があるたび灯をともすのだそうです。
1本目を灯す日曜日。
子供たちのためにアドベントカレンダーを準備したりというのも楽しそうです。
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リースを置くスペースが難しい場合は、
キャンドルをトレーに乗せてヒバなどで飾るのもおすすめです。